夜明けはいつになりますか

ゲーム畑在住アラサーオタク女、ニートからの社会復帰一年生による思考記録。

本の手放し方

 オタクの例に漏れず、僕の部屋には物が多い。人並み以上の本とゲーム、ここに人並みの生活用品が加わるのだから、それはもう部屋が汚い。
 掃除はしているし、湿気たり腐ったりするようなものは絶対に放置しないから不潔ではないと思う。少なくともゴキブリが出たことはない。だが、収納スペースの容量を完全オーバーしているのだから見た目が汚い。

 ところで僕は最近、一年は365日しかないということに気付いた。一日一冊のペースで本を読むとすれば、一年で読める本は365冊だけだ。学生時代なら一日に複数冊読むこともあったけれど、今は文庫本一冊に2~3日は掛かる。
 ということは、今の部屋にある本を全部読み返すには何年掛かるのだろう……新しい本は今後も増えて行くのに?

 人生の残り時間から計算すると全てを読み返すのは不可能であるという現実にぶち当たり、僕は今、猛烈な勢いで本を下取りに出している。誰かの手で再び開かれる日が来れば良いと思う。

 断捨離式片付け法では「ときめかないものは捨てる」というやり方を紹介していたけれど、本はそもそも内容に興味を覚えて買って来たものだ。タイトルを目にすれば、読んだ時の楽しさを思い出してときめいてしまい、当然本は減らない。

 そこで僕は、独自の書籍用断捨離ルールを設定した。

・面白くても文体が好きじゃない
・いつでも買える著名作
・読み返したいと思っていても、具体的にどういう時に読み返すのかピンと来ない
・今すぐ必要でない資料・実用書
・内容を思い出せる教養新書

 以上の本は全て手放す。
 面白かったせいで手放せないのだから、面白さを基準に含めてはいけないのである。お陰様で随分と数が減った。

 逆に、手放さないと決めているものもある。

・書籍それ自体に愛着がある
 小学生の頃に100円玉を握りしめて買いに行った児童書とか、人に探してもらったとか、読み物としての価値とは無関係に大切なものだ。僕が死んだら棺桶に詰めて頂きたい。

・必ず読み返すという確信があって、再入手が困難そうなもの
 お気に入りのマイナー本や漫画がこれに当たる。
 今は絶版本の電子復刊が珍しくないのでタブレットに置き換えたいのだけれど、紙の新刊と同等の価格のものも多くて経済的に無理がある。電子化代行サービスについても調べてから、手放すかどうか決めようと思う。

・通常版を持っているのに愛蔵版を買ってしまった
 普通に考えれば「どっちか要らんだろ」と思われるだろう。しかし困ったことに、通常版のオマケページやカバー裏が愛蔵版には入っておらず、愛蔵版には発行記念の書き下ろしが載っているなんてのもよくある話だ。どちらかを手放すとしたら、どちらを手元に残した方が後悔しないだろうか。
 それ以前に購入の時点で、ダブることは覚悟しているのである。覚悟の上で買ったということは、かなり好きだということ。
 今は汚いなりに部屋に収まっているから、これで迷う時間があったら他をぱぱっと箱詰めした方が早く片付く、という考え方をしてみた。

・途中で読むのをやめてしまった
 これを「つまんなかったんだろ」と一蹴するのは早計である。体調が悪かったり忙しかったり、内容とは無関係な理由で積んでしまった本もあるからだ。
 とりあえずめくってみて、今の自分でも興味が持てそうなものは残しておくことにした。

 処分の大規模さに反して、使っているのは宅配買取サービスの一番小さい箱だ。
 僕は好きじゃないことに関してはものすごく気が散りやすくて、大掃除というものが出来ない。部屋の物を仕分けして、必要なものだけを収納スペースに入れる、この一連の流れの途中で必ず力尽きる。仕分け以前に一旦取り出したところで飽きてしまい、全部を床にぶちまけた状態で投げ出してしまったこともある。
 だから今回は、目に付いた本を毎日少しずつ詰めて、箱が一杯になったら送り出すことにした。送料が無料なのだから、無理に一つにまとめる必要はない。いい時代になったものだと思う。

 自分の性格と、時間と、出来ることと出来ないこと。それらを把握してから方法を考えれば、カオス化していた部屋の片付けだって出来てしまう。他のことにも応用出来れば、もう少しスマートに生きられそうだ。