夜明けはいつになりますか

発達障害持ちゲームオタク、社会からドロップアウトするの巻

本のための家賃数年分>電子化コスト

 手持ちの書籍のデータ化、いわゆる自炊を考えている。

 僕は実家暮らしの、もはや死語かも知れないがパラサイトシングルだ。お金のことを考えると、今後も可能な限り実家に置いてもらうのが賢明であろうとは思う。
 しかし仮に実家を出るとしたら、僕は子供の頃からしこたま溜め込んだ本をどうするのだろう? 全部持って行くとしたら、いくらくらいの家賃の部屋を借りれば良いのだろう? 見方を変えれば、僕はそれくらいの家賃が必要なところを、親の厚意に甘えて無料で済ませて頂いているわけである。

 僕の全ての蔵書を持ち込むためには、小さなウォークインクロゼット程度の空間が必要だ。調べてみると、平均的な一人暮らしの部屋の家賃より年間10~30万円ほど高くつくことが分かった。
 割高だろうとは思っていたが、数字にしてみると急激に実感が湧いてくる。頑張れば出せなくはない金額なのがまた生々しい。実家にそれなりに金を入れているとはいえ、こんな額のスペースを占領し続けるのは申し訳が無い。

 で、悩んだ末に、書籍の自炊を決めた。

 僕の本棚には、マイナーな漫画やライトノベルが多い。これらは発行部数が少ないため中古流通がなく、復刊などもまずあり得ない、一度手放してしまえば二度と読み返せないので、今も本棚に詰め込まれたままとなっている。
 逆に言えば、読み返すことさえ出来るのなら、僕はそれらが紙の本であることにはさほどのこだわりがない。本当に大切な、宝物のような一握りの本以外は、データ化してしまっても問題ないと判断した。
 実際、いつでも買い戻せるような一般書籍は古本屋に気軽に持ち込んでいるのだ(過去の書籍断捨離記事参照)。

akeyami.hatenadiary.com

 僕は「いつでも読み返せる」ことは重視するが、「常に自分の書庫に置いておく」ことには執着がないのだろう。

 自炊の道具って高いんでしょ?と友人には聞かれた。しかし本の置き場を維持するためには年間20万円掛かるのだと思えば、数万円のスキャナなど安いものである。実際に電子化した後のことは、また改めて書きたいと思う。