夜明けはいつになりますか

ゲーム畑在住アラサーオタク女、ニートからの社会復帰一年生による思考記録。

限りある人財を大切に

 クリスマスの街でも、僕の転職活動は続いている。
 今の僕は特定派遣、「派遣元の正社員」である。しかし派遣先ではあくまでも派遣扱いで、休み時間には契約満了を見据えた仕事探しをしても問題ないと言って頂けた。このブログもますます更新が滞りますがご容赦下さい。

 不思議に思うのだけど、なぜ僕の派遣元はこんな労働条件で人を雇うのだろう。「こんな」とは賃金・労働時間ともに法律スレスレ、本社ではサービス残業の存在により事実上アウトとなる水準である。

 企業活動における財は三つ、あるいは四つだ。と、経営学の講義で習った。
 その四つとはすなわち、モノ、カネ、ヒト、情報である。基本はモノを作ってカネを得ること(※)だが、モノを作るのはヒトであり、ヒトの中には知識や経験といった情報が蓄積されている。情報があるからこそ顧客ニーズを汲み、モノを作り、流通経路を開拓することが出来る。得たカネは次の事業資金となる。この循環が健全な経営を生む。

 しかし先のような労働条件では転職しても給与も休日も減りようがないため、多くの人は条件の良い転職先を見つけてサッサと辞めちまうのであった。
 そうでなくとも技能の育っていないヒトは、財どころか周囲の足を引っ張る負債だ。しかし技術職として育ったヒトは転職市場価値も高くなり、それが片っ端から出て行くとなると、会社は負債の抱え損ということになる。損をした分は残っている従業員の給与を下げて補填する仕組みだから、完全に負の連鎖にハマっている。

 僕は今、派遣会社に登録している。一般派遣も良いが、目当ては「紹介予定派遣」、正社員登用を見据えた試験採用である。
 登録の際に今の仕事を申告したら、専門技能なので時給も高めの仕事が紹介出来ると言われた。ご紹介頂いたお仕事の条件を見ながら電卓を叩いたら、休日数も収入も今の1.5倍になると分かって白目を剥いた。
 話を戻して僕は特定派遣であるから、お金はまず派遣先から派遣元へと支払われるのだが、果たしてそれは一般派遣の2/3という破格なのだろうか。もし同額だとしたら一般派遣同様の経費が引かれた上、僕が貰えるはずの額の1/3はピンハネされていることになる。同額とは限らず、派遣仕事のない期間も給与が貰えることを思えば……とはいえ限度というものがあろう。

 給与を上げれば人は残るはずだ。5年も在籍した人は、利益を生む仕事が出来るようになっているはずだ。そうした視点を持たず今いる人間から搾取するばかりの企業に、僕は骨を埋めたくはない。

 ※……
モノと言っても、ここには無形のサービスも含まれている。
例えば喫茶店のコーヒー代は、飲み物自体よりも落ち着いて過ごせる空間に対して支払われる部分が大きい。
融資業が成立するのは、必要な時に必要な資金が調達出来るという「利便性」が商品だから。
「ユーザーがお金を払う対象」と考えて頂きたい。