夜明けはいつになりますか

ゲーム畑在住アラサーオタク女、ニートからの社会復帰一年生による思考記録。

ニートからの社会復帰、復帰からの転職

 転職活動を始めた。

 僕がニートからの社会復帰1年目であることはプロフ欄にも書いてある通り。就職活動を始めた時点の僕の市場価値は、それなりに惨憺たる有様であった。
 何しろ27歳職歴なし長期バイト経験なし、大学を卒業したのは25歳の時で、3年の足踏みの理由は病による留年と休学、病名はうつ。卒業の後は療養の名目で引きこもり、二年弱のニート生活を送っていた。20代の四年制大学卒が就活市場最底辺を名乗ってはいけないのだろうが、それなりのワケアリ問題物件である。

 そんな僕は就職説明会にはほとんど参加せず、国の第二新卒インターンシッププログラムを利用した。これは試用期間中の給与を国が肩代わりするもので、人事に予算を掛けられない中小企業への支援と未就業者の職業訓練を兼ねている。
 一見素晴らしい制度だが、企業にしてみればタダで人を働かせることが出来るので、誰にでも出来る雑用をさせて試用期間が終わればポイっということもままあると聞く。「使い物になれば採用する」という企業に当たった僕は幸運だったのだろう。
 とにもかくにも僕は無給の労働者として会社に入り、幸いなことに業務に耐える能力があると判断され、採用に至った。

 だが……だが。

 労働条件はかなり悪い。以下しばし愚痴である。給与は労働省の定める最低賃金と一円単位のせめぎあいをしており、もちろん賞与も諸手当もなく、年間所定労働時間は労基法の制限とは数時間の僅差で、月30時間の残業は事実上のノルマだ。特に最後のが曲者で、残業時間を稼ぐために業務時間中に手を抜く人がいるので精神衛生に悪い。研修なんて上等なものはなく、僕は我流と独学でソフトの操作を習得し、自腹で本を買って勉強をした。

 何故そんな所に、と問われれば、僕はとにかく職歴が欲しかったのだ。仕事を選り好み出来るのは労働に耐える心身の持ち主だと証明してからだと考え、あらゆる条件を二の次にした。
 年間休日数80日足らずの職場で一年働いたことで、当初の目的は必要以上に達成された。おまけとして専門性の高いソフトも扱えるようになった。良くも悪くも現状に適応してしまう人間の本能が働く前に、転職に向けて動き始めた次第である。
 ちなみに仕事の内容自体と、各自が作業に没頭している職場の雰囲気は今も気に入っている。好きになれる業界だったから勉強も楽しかった。事務もコピーもお茶汲みもやぶさかではないが、そうした業務について回るという女性の陰湿な人間関係を思えば永遠に遠慮しておきたい、そうだ出来れば同業他社がいい。
 素敵な転職先が見つかるといいな、と願い事手帳をいそいそと取り出す僕であった。