夜明けはいつになりますか

ゲーム畑在住アラサーオタク女、ニートからの社会復帰一年生による思考記録。

イケメン女子の乙女回路

 イケメン女子、というカテゴリがある。
 男性顔負けの格好良い女性、と表現すると語弊があるかも知れない。女の子がしてもらうと嬉しいこと、ときめくことを、男性以上にさらりとやってのける女性のことだ。
 重い荷物を運ぶのを手伝ってくれたり、髪型の変化にも気が付いてくれるし、誕生日のお祝いも忘れない。またこれらが押しつけがましくなく、例えば誕生日プレゼントには相手が気負わない価格帯で、なおかつ相手の好みに配慮した品物を選んでくれる。男性の出る幕がなくなる程度のイケメンである。

 しかしイケメン女子は、決して男性の立場に立とうとしているわけではない。むしろ非常に乙女チックな心の持ち主なのではないか、と僕は考えている。


 彼女らの言動は「自分がしてもらうと嬉しいことを周りの人にもする」という、至極当たり前の人間的動機に基づくものだ。女の子がしてもらうと嬉しいことを心得ているということは、彼女らもまた、それをしてもらうと嬉しいと感じる女の子なのである。しかも少女漫画でしか見ないような(だからこそ尚更嬉しいのだが)サプライズや気遣いまでしてくれることから、彼女らの考えるイケメン行動は一般女子の想定よりも更に高い水準にあると推測される。

 ここまで読んで「じゃあ俺もイケメン女子を観察して真似すれば……!」なんて思った男性がいるかも知れないが、ひとつ忠告はしておきたい。
 イケメン女子がイケメンと見做される最大の理由は、感謝の言葉以上の見返りを求めていないことである。ただ喜んでくれるなら、と行動を起こす心が格好いいのだ。逆に見返り前提の親切や、こういうことが出来る俺って格好良い!というオーラほど卑しいものはない。
 だから「女の子はこういうことをすると喜んでくれる」と参考にするのは良いけれど、その先に「喜ばせた俺のことを好きになってくれる」という下心があるなら自覚はしておこう。行動を起こす前に自覚を持てば、多少は隠しようもある。どうか万全に隠した上で、気になる女性をときめかせに行って下さい。

 尚、イケメン女子は「こういうことをして貰えたら嬉しい」という気持ちがあるのは確かだが、結構な確率で「そんな男性いるわけない」と悟ってもいる。王子様はどこにもいないのだから、じゃあ自分がなっちまえ、という発想である。そういう人は少女漫画的なアプローチをされても素直に受け止められないし、喜ばない。
 お前はこういうのが好きなんだろ?と押し売りする前に、どうすれば喜んでくれるのか、相手をよく見てよく考えよう。相手がイケメン女子であろうとそれ以外の女性であろうと、異性であろうと同性であろうと、良好な関係はまずはそこからだ。