夜明けはいつになりますか

発達障害持ちゲームオタク、社会からドロップアウトするの巻

ニコニコ動画はアニメ好きに優しい

 「ニコニコ動画」というネットサービスがある。
 サービス概要については「続きを読む」部分に解説を畳んであるので、御存知ない方はそちらを読んで頂きたい。読まなくても大丈夫だとは思うが。

 このサイトで僕がよく見るのは「ニコニコアニメスペシャル」だ。アニメ制作会社も動画の不正アップロードは監視し切れないと開き直ったのか、公式に色々なアニメが配信されている。
 テレビ放送と連動した配信とは別に「一挙放送」というのもあって、僕の目当てはこちらだ。一つの作品を数話まとめて流すというもので、放映中の作品の復習一挙、シリーズ新作や劇場版・BOX発売を間近に控えた作品の宣伝、そして懐かしアニメの三パターンがある。

 面白いのは、「知人が話していた」「タイトルを見たことはある」という程度のアニメが沢山放送されること。

 レンタルDVDで見ても良いのだけれど、僕が利用しているのはネットレンタルなので、タイトルを覚えていて検索可能な作品しか見ることが出来ない。自然とそれなりに興味があるもの、知っているものしか見なくなってしまう。

 でも、「次回の一挙はこちら!」と一覧で出してもらうと、「そういえば」程度の作品がモリモリ出てくるのだ。
 このサービスがなければ、ガルガンティアのDVD-BOXが欲しくてのたうち回ることもなかったのだろう。一挙放映されるまで、作品の存在すら知らなかったのに。

 探せば幾らでも情報が出てくる、そういう時代ではある。でもそれは、裏を返せば、探さなければ見つからない時代であるということ。大抵の人は膨大な情報のピラミッドの、頂点のほんのひとすくいしか知らないんじゃないだろうか。

 僕はオタクだけれど、アニメも色々あり過ぎて、自分好みの作品を探すのが面倒になってしまった。有料チャンネルの契約をしてまでアニメを見たいわけでもない。元々無精なので、テレビの録画を毎週チェックするのもやっぱり面倒だ。

 だから月額500円で、パソコンを付けるついでにぼんやり見られるこのサービスがとても気に入っている。


ニコニコ動画

 

 YouTubeのような動画配信サービス。

 一番の特徴は「動画内にコメントを書き込むことが出来る」という点で、これはYouTubeのコメント欄とは異なり、他の動画視聴者の画面にも字幕のような形で表示される。同じ場面に一斉にツッコミを入れたり、曲のサビにライブでのコールよろしく歌詞を書き込んだりと、動画の中で感想を共有することが出来る。

 これだけ書くと素晴らしいサービスのようだし実際面白いのだが、オタク特有の独特のノリに満ちた場でもある。コメントを非表示にも出来るとはいえ、覚悟と理解なき非オタクにはお勧め出来ない。

 YouTubeのような「動画」とは別に、Ustのような「生放送」というライブ機能もある。こちらはリアルタイム視聴の後、一週間だけ「タイムシフト」機能を使って見返すことが出来(出来ない番組もある)、その後はデータが削除される。
 本文中で触れている「一挙放送」は、正確には「ニコニコ生放送」内のサービスなので注意されたい。